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イチイの木
2008/03/26(Wed)
 今日、ある方から「オンコの木って、ケルトでは何か意味がありますか?」と
 聞かれたのですが、「オンコの木」って初めて聞くなぁ。。。と思い、ちょっと
 調べてみました。。。

 そうしたら!
 オンコの木って「イチイの木」のことだと解り、びっくりしました。

 以前、ルーンを作ってもらうときに、どの木のルーンにするかと
 いろいろ見本を見せてもらったのですが、私が一番惹かれたのが、
 このユー(イチイ)のルーンでした。。。

 今も愛用中のルーンです(笑)


      ルーン2


 
 イチイの木は、ヨーロッパでは一番堅く引き締まった木です。
 生木の時は、とても柔らかく柔軟性があります。なので、古代ケルト人は
 この木で弓を作ったりしていたそうです。
 さらに、矢にはイチイの樹液から採れた毒を塗っていたらしいです。

 この柔らかい木が、いったん乾燥してしまうと、ステッキや杖の柄やパラソルを
 支える棒に適した、非常に堅い素材になります。材質が濃密で折れにくいため、
 昔はこん棒や武器用の竿や槍を作るのにも使われていました。

 この木の樹齢を正確に知ることはなかなか困難なのだそうで、樹齢400年から
 500年を過ぎるとイチイの幹には「うろ」(空洞)が出来て、それ以上は樹齢測定が
 出来なくなってしまうらしいのです。。。

 でも、驚くほどに長寿の木であり、おそらく、イチイは全ての木の中で最も
 長生きの木であろうことが、最近の科学技術の進歩で解ってきたようです。

 木材にしても驚異的なまでに長持ちするそうです。英国南東部のクラクトンで、
 25万年前のイチイ製の槍が発見されたそうですが、これは、木を材料とした
 世界最古の人工遺物と言われているそうです。。。


 ケルト人達はイチイを、その寿命の長さから「永遠の木」。。。と見ていたようです。
 木の暦では、冬至の木に当てられています。(これは地方によって少し違いが
 あったようですが。。。)
 また、イチイの弓とその毒は強力で、(イチイの弓は3人のイングランド王の命を
 奪ったという伝説も。。。)二重に死を招く木だとも思われていたようです。。。


 ちょっと神秘的なお話になってくると。。。

 イチイは、「アイルランドの5本の魔法の木」のひとつで、「ロスの木」と
 呼ばれていました。

 古代アイルランドの神に近い血筋である、トゥアハ・デ・ダナン族の神話には
 アイルランド最後の偉大な女王戦士のひとりとして、フォドラとエールという姉妹を
 持つバンバが出てきます。

 バンバは殺害され、「白い女神」の死の相として神格化されました。
 イチイは「死の中の生」の木として、「白い女神」に捧げられ「バンバのほまれ」の
 名で知られるようになりました。

 その他にも「知恵の魔力」と呼ばれたり、「王の輪」と呼ばれたり。。。

 イチイの木は、死と再生の象徴でもあったようです。。。

 ドルイド達には、イチイが時を超越することが出来ると信じられていたようで、
 この木の杖は未来を占うことができるとされ、またイチイの棒は、長く
 保存できるようにオガム文字を刻印する「文字棒」として使用されていたようです。。。

 イチイは、この世とあの世を繋ぐ道を安全に守り(冥界に至る道はイチイの並木の
 木陰になっているという説がある)、異界の悪霊が起こすいかなる障害をも
 食い止めるといいます。
 ブルターニュでは、墓地のイチイの根は周囲に伸びて、埋葬された死者の口と
 繋がっていると信じられていました。
 イチイの小枝を死者の衣にしのばせる習慣も、地下世界の旅路につく魂を
 守るためのものでした。

 古代のギリシャやイタリアでは、イチイは女神ヘカテの木と言われていましたが、
 そのヘカテの信仰は遠くスコットランドまで伝わっていました。
 (この部分。。。個人的にびっくり。。。^^;)

 イチイは、土星の支配を受けると言われていて、弓や矢とも密接な関係が
 あるため、「いて座」を表す木でもあるそうです。。。


 〜イチイの教え〜

   他の全ての木よりも長生きで、有史以前から生き長らえてきたと思われる
   ものさえあるイチイは、すべての知恵の集積の象徴であると言われています。

   そのイチイが他のすべての木の教えを包括した存在であるように、私たちも
   先祖達のすべての経験、知識、理解を受け継いでいると考えられます。

   そういう可能性を、私たちに思い起こさせてくれる木なのです。

   それは人生が決して長くないこと、だから私たちの思想や行動もしょせんは
   長続きせず、しかも時を経るうちにしばしば無力さを露呈するものだということを
   思いしらせてくれるのです。

   魂の旅を成就させるイチイの究極の教えとは、死の超越です。。。




 イチイにはいろいろと薬効もあるのですが、それについては、今回は省きます。。。
 そして、最後に。。。
 
 「オンコ」というのは、アイヌ語で、「神の木」という意味なのだそうですね。。。

 それと、イチイの学名「Taxus」というのは、「弓」を意味するギリシャ語の
 「taxus」(タクサス)に由来するそうです。

 弓。。。
 というのも、実は武器の他に、違う用途で使っていたこともある。。。と、以前
 聞いたことがありますが。。。

 それと。。。
 イチイは、青森県の八戸市の市樹にもなっているみたいですね^^


 ※この記事はこちらの本を参考にしました

  
ケルトの木の知恵―神秘、魔法、癒しケルトの木の知恵―神秘、魔法、癒し
(2003/01)
ジェーン ギフォード

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ケルト 木の占いケルト 木の占い
(1999/10)
マイケル ヴェスコーリ

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桜の木の精霊
2008/03/27(Thu)
 木のお話をしていたら、思い出したことがありました。。。
 前のブログからの転載ですが。。。
 ちょうど季節だったなぁ。。。なんて思って。。。



 私が小学校に入学した時、記念樹として桜の苗木をもらったのですが、
 小さくて細い枝のようだったので、何も考えずにポンッと庭にさしておいたら
 グングン伸びて、いつしかとっても立派な桜の木になりました。

 毎年春になると綺麗な花を満開に咲かせるので、子供の頃はお庭でお花見が
 定番になっていました。

 そういえば、いつだったか秋に毛虫がゾロゾロ降りてきたりして(汗)それなりに
 大変なこともありましたが、でも、毎年咲く綺麗な花に、いつもホッと癒されていました。。。

 でも、その木はあまりに立派になりすぎて、枝が電線にとどいてしまったり、
 根が張りすぎて庭の土が盛り上がってしまったりと、いろいろ不都合が出てきました。
 桜の木は枝を切ると花が咲かなくなってしまうそうなので、家族でどうしようかぁ。。といいつつ、
 花があまりに綺麗なので、何年かはそのままにしていました。

 私が高校を卒業したての頃だったと思いますが、そろそろ限界かも。。
 と思い始めた私達は、例年のようにお庭でお花見をしながら

 「この桜が見れるのも今年で最後かねぇ。。」
 「寂しいねぇ。。」
 「でも困ったねぇ。。」

 ・・・なんて、その桜の木の下で話していたのです。
 でも。。それでもやっぱり切るのは忍びなく、結局は切れずに次の年の桜の季節が
 またやってきました。

 ところが、あれだけ毎年立派な花を咲かせていた桜が、その年は全く
 咲かなかったのです。。
 つぼみも全然ふくらまずに「今年は遅いね。」なんて言っていたのですが、
 まわりの桜が散ってしまった頃になっても芽吹く気配は全然なくて。。。

 それで、私達はとうとうその桜の木を切る決心をしました。。

 あの桜の木はきっと、私達の話を聞いていたんだろうね。。って母とも話していました。
 毎年毎年、休むことなく綺麗な花を咲かせていたあの桜の木は、
 私達が困っているのを察して、自ら花を咲かせることをやめてくれたのだと思っています。。

 今にして思えば、切るのはもう1年待ってあげればよかったような気もします。。
 桜の気持ちを思うと、今でも少し切なかったりして。。。

 人の意識によって。。。とか難しく考えることもできますが、私はこの出来事に
 関してはなんとなく、「桜の木の精霊」がいたんだ。。って考えていたいです。。

 桜の季節になると、毎年あの出来事を思い出します。。

 「ありがとう」と「ごめんね」をあの桜さんに会って伝えたいなぁ。。なんて。。。




 
 これって、ちょうど今から2年前に書いていた日記だな。。。

 あぁ。。。なんだか思い出すなぁ。。。
 最近忘れかけていた気持ちを。。。

 この頃の自分が、少し枯れていたことに気づいたりして。。。


 さくら写真
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